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筆順のはなし

東京都府中市の整体(カイロプラクティック)院・府中市役所西整体院の日常を書いています。
2015/11/24(火)
漢字の書き順(筆順)には自信ありますか?

そう問いかけておいて何ですが、
実はまったく自信ありません……

図書館でこの本があり、借りて読みました。

問題:「上」の書き順はどちらが正しいでしょう。

 A:タテ・ヨコ・ヨコ
 B:ヨコ・タテ・ヨコ

『筆順のはなし』によると正解は、
「どちらも正しいとは言えないが、誤りでもない」
だそうです。

「A」は昭和33年に文部省がだした
『筆順指導の手引き』にあり、
「B」は、それ以前に一般的に書かれていた
書き順とのこと。

●「A」→ほかの漢字(正・足etc)と整合性がとれる
●「B」→筆路が短く済む

このようなメリットがあるようです。

つまり「正しい書き順というのは存在しない。
しかし、それでは困るから教える基準はある」
というのが現在の状況でしょうか。

そういえば前に本で読みました。
「書」の書き順は3通りあるそうです。

なお、これは日本でのこと。

同じように漢字を使う国(漢字圏)の
中国や台湾と、書き順は違うケースもあるそうです。

例えば日本では「右」と「左」の書き順は違いますね。
しかし中国では同じだそうです。

ちなみに日本では、「右」は左払いから書き、
「左」は横線からます。

さらにちなみに、左払いから書くのは「右」「布」「有」。
念のため「祐」「希」「鮪(マグロ)」などの一部に含む漢字も。
昔聞きました。「右に布有り」と憶えましょう。

「右」と「左」では書き順のみならず、
字形も違います。
書き順を守ると字形が整うので、
キレイな字が書けるとのこと。

教えられた書き順は守ったほうがいいですね。

以前も書きましたが、本のコラムはおもしろいです。
そしてこの本もでした。

上記の『筆順指導の手引き』をつくったときの話、
簡単にすると――

当時の文部省で官製筆順を作ろうという話になった。

担当の人は、2,3ヶ月で済むだろうと
12人の「筆順についての委員会」を発足させた。

ところが、第1回会合から荒れに荒れたそうです。

「上」の字のみならず、「耳」も「馬」も「書」も「感」
もと議論百出。

ある書道の大家が「私の流派の書き順を認めないなら、切腹する」と、
大臣室の前に座り込むという騒ぎにまで発展したのである。

こうして“官製筆順会議”は八十余回を重ね、
教科書用手引きが完成するまでに、2年もかかった。

以上、簡単にして引用。

おそらく専門家たちが「タテが先だ! いやヨコが先だ!」と
熱く議論したのでしょう。

その挙句、書道家の切腹騒ぎにまで事態が大きくなるとは、
最初は想像すらしなかったのではないでしょうか。

それに2年で八十数回の会議ということは、
長期休暇を除けば、ほぼ毎週のように会合があったはず。
(最初は2,3ヶ月のつもりが……)
大変さが伝わります。

このような事情があるので、書き順(筆順)を
統一できないのかもしれませんね。

家で漢字の勉強を教えるときは、自分の知っている
書き順を押し付けないで見てあげるといいと思います。

また、そろそろ年賀状を考え始める時期。
毎年のように「字の練習しなくちゃ」と思う方は多いのでは。

その前にこの本を読んでから練習すると、
幾分かプラスになると思います。

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