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美術展の感想など

東京都府中市の整体(カイロプラクティック)院・府中市役所西整体院の日常を書いています。
2016/11/07(月)
前回の続き。
ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち 2016 六本木

展示構成

 Ⅰ.ルネサンスの黎明――15世紀の画家たち
 Ⅱ.黄金時代の幕開け――ティツィアーノとその周辺
 Ⅲ.三人の巨匠たち――ティントレット、ヴェロネーゼ、バッサーノ
 Ⅳ.ヴェネツィアの肖像画
 Ⅴ.ルネサンスの終焉

●ルネサンスの黎明

解説によると、ヴェネツィアのルネサンスは
フィレンツェよりやや遅れて1440年頃からとのこと。
この頃は、ベッリーニ一族とヴィヴァリーニ一族の
二大工房があったそうです。

一番古い絵は、ラッザロ・バスティアニーニ
『聖ヒエロニムスの葬儀』1470-80年。

この章に展示してある絵画の背景は青色。

●黄金時代の幕開け

ヴェネツィア・ルネサンスの黄金時代は、
ティツィアーノとジョルジョーネが導いたとのこと。

ティツィアーノのほうは、展覧会の
看板作品でみます。

今回一番の見どころは、ティツィアーノの
『受胎告知』サン・ サルヴァドール聖堂
ではないでしょうか。
旅行ガイドに、「ヴェネツィアへ行ったらぜひ!」と
紹介されている絵画のようです。
大きさは約4メートル、
ティツィアーノ晩年の傑作とのこと。

間近でよくみてから、少し離れて
双眼鏡でじっくり鑑賞しました。

ボニファーチョ・ヴェロネーゼ『嬰児虐殺』。

話は逸れます。

「嬰児虐殺」と言葉だけ聞くと、
ひどい絵だと考えるのではないでしょうか。

しかし聖書を題材にした絵画として
ときどき見かけます。

池上彰著『世界を変えた10冊の本』に
こう書いてありました。
欧米文化の基礎を理解するために、
聖書の基礎を知っておきましょう
」と。

この本でもダヴィンチの『受胎告知』に
触れられています。
このほかアダムとイブなど以外にも
知っていたほうが、絵画鑑賞の幅が
広がると思います。

閑話休題

カルロ・クリヴェッリ『聖セバスティアヌス』、
矢が刺さっています。
ハンニバル・レクターを連想。

フランチェスコ・モローネ『聖母子』、
16世紀初頭のヴェローナ派を
代表する画家とのこと。

背景は赤色でした。

●三人の巨匠たち――
ティントレット、ヴェロネーゼ、バッサーノ

ティントレットは、劇的な明暗表現で、
宗教画の大作を次々と描いていったそうです。

ヴェロネーゼは、華麗な色彩と
古典的な様式で高く評価されたとのこと。

熾烈なライバル関係をくり広げたそうです。

ヤコボ・ティントレット(本名ヤコボ・ロブスティ)
『アベルを殺害するカイン』、
ヤコボ・バッサーノ(本名ヤコボ・ダル・ポンテ)の工房
『ノアの箱舟に入っていく動物たち』。

前者はジョン・スタインベックの小説で
ジェームス・ディーン主演映画『エデンの東』との関連。
後者ノアの箱舟の話は有名ではないでしょうか。

これらも旧約聖書・創世記に出てきます。
やはり聖書を知っておく必要があると思いました。

作品の背景色は緑色。

●ヴェネツィアの肖像画

マルコ・バザイーティの得意とする分野で、
自然主義的な描写に長けたそうです。

写真のない時代、顔は本当にそうだったか
わかりませんが、当時の服装もわかって
興味深かったです。

作品の背景色はグレーでした。

●ルネサンスの終焉――巨匠たちの後継者

ルネサンスからバロックへの
過渡期にあたるそうです。

カラヴァッジョなどに続いていくのだと思いました。
宗教画のほか神話画も多かったです。

作品の背景色は朱色でした。

出品数はリストに57点。
Ⅳの最後が57番、Ⅴの最後が45番。
番号は入れ替わっています。
ウェブサイトの作品紹介も
5章が肖像画になっていました。

【参考】
レオナルド・ダ・ヴィンチ受胎告知
レオナルド・ダ・ヴィンチ作の受胎告知。
ウフィツィ美術館所蔵。

【参考 その2】
大原美術館 受胎告知
エル・グレコ作の受胎告知。
大原美術館所蔵。

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2016/11/01(火)
前回の続き。
千代田線 乃木坂駅線 国立新美術館近道

初台での鑑賞を終えたあと、
新宿に徒歩で移動して食事。
献血もしました。

そして六本木の国立新美術館で
「ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち」を鑑賞。

写真は、東京メトロ千代田線乃木坂駅の
国立新美術館直結口。

ヴェネツィア――発音しづらいですが、
イタリア語をできるだけ原音に近づけて
日本語で表すとこうなるのでしょうね。

ヴェネツィアを舞台にした作品は多くあります。
中でも『ベニスの商人』の「ベニス、ヴェニス」は英語読み。
ちなみに作者のシェイクスピアは英国人。

チラシによると、
「日伊国交樹立150周年特別展
アカデミア美術館所蔵
ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち」。

調べてみると、今年行った展覧会で

 ●ボッティチェリ展
 ●カラヴァッジョ展
 ●世界遺産 ポンペイの壁画展

これらが日伊国交樹立150周年。

行きませんでしたが、江戸東京博物館で開催された
「レオナルド・ダ・ヴィンチ−天才の挑戦」もそう
だったようです。

どれもよかったので今回も期待して行きました。
期待どおりどころか、期待以上でした。
学校では「ルネサンスがあった」と習いましたが、
美術史としてみると、もっと細かいことが理解できて
よかったです。

前にウフィツィ美術館展に行ったときに、
「アカデミア美術館」とありました。
今回はヴェネツィアの
アカデミア美術館所蔵作品のようです。

調べてみると「アカデミア美術館」というのは
イタリア各地にあるようですね。

これからこの点には注意しようと思います。

新聞には読んだ限り、
7月上旬の朝日新聞に掲載されていました。

解説映像によると、ヴェネツィア・ルネサンスを
象徴するのは「優雅な色彩」だそうです。
特徴は人物描写も踏まえつつ、自然描写を高めたこと。
また、当時の風俗も描かれているそうです。

アカデミア美術館は、2,000点あまりを収蔵し、
2017年に200周年を迎えるとのこと。

展覧会で、15世紀から17世紀までのルネサンスの
巨匠たちの絵画と美術史の流れを鑑賞できてよかったです。

2016/10/27(木)
前回の続き。
刀剣博物館 代々木 けら(ケラ)

ランチタイムコンサートを聞き終えたあと
新宿方面へ歩き、刀剣博物館へ。

刀剣博物館に行くのは約10年ぶり。
ここは初台駅から徒歩10分くらいの
住宅街の中にあります。

今回は都営新宿線方面から行きましたが、
小田急線参宮橋駅からも同じくらいで行けるようです。

閉館時間が午後4時30分で、入館は4時まで
なので注意してください。

亡くなられた俳優の高倉健も
お気に入りだったようで、著書
『旅の途中で』にも出てきます。

僕は暇がある時に、
日本刀がとっても好きなものですから、
代々木にある刀剣協会にうかがって、
刀たちの間で何時間も時の経つのを
忘れて過すこともあります。

『旅の途中で p24 刀匠からの手紙』より

住所は代々木4丁目、念のため。

博物館前には「鉧(ケラ)」という日本刀の
原材料が置いてありました(写真参照)。

大ざっぱに鉧→玉鋼→日本刀という感じでしょうか。
かな編に母と書いて「鉧」、意味がわかる気がします。

1階に日本刀の説明がありました。

展示室は2階のワンフロアのみですが、
日本刀がズラッと並び、自分の周り全て
日本刀という状況で鑑賞できます。

博物館という名のとおり、展示してある
日本刀はどれも優品ではないでしょうか。

前に行ったときは誰もおらず
貸切状態で鑑賞できました。
ところが日本刀ブームのためか
思ったより混んでいて、
外国の方もチラホラ。

刀身のみではありません。
パンフレットによると、当館は刀剣類、
刀装、刀装具、甲冑、金工資料、古書等
約190点を所蔵し
と書いてあります。

これらも文字どおり博物館級の品々が
展示してあるのではないでしょうか。

刀装具の中でも、
「笄(こうがい)」「小柄(こづか)」「目貫(めぬき)」を
総称して「三所物(みところもの)」といい、
統一された意匠や手法で制作されることが多いそうです。

日本刀を装備するときの
三点セットというところでしょうか。
これらは職人が手間をかけて
作っていそうな気がします。

話は逸れますが、
小柄は日常生活用の刃物とのこと。
ファミコンソフト(ディスクシステム)
『謎の村雨城』のようには使わないのですね。

展示してあった刀が刃を下にしてあった
(本来は太刀は刃を下、刀は上)ので質問したところ、
刃紋や彫ってある文字を見せるためにそうしてあるとのこと。

必ずその向きでなければいけない訳ではないようです。

この空間で昭和の大スター・高倉健が何時間も過ごしたのかとも
思いつつ、日本刀と刀装具の優品を鑑賞できました。
よかったです。

「日本刀鑑賞の手引き」という冊子もありました。
一読するとよいのでは。

なお現在、渋谷区代々木にある
刀剣博物館は来年(2017年3月)に
墨田区に移転するとのこと。
今後行かれる場合はご注意ください。

パンフレットによると開館は昭和43年。
前回行ったときも、建物内は
ずいぶん年季入っているなと思いました。
展示してある日本刀の下にある畳なども。

新しくなった刀剣博物館にも
いずれ行ってみたいと思います。

2016/10/24(月)
9月の展覧会は、六本木の国立新美術館で
「ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち」に行きました。

事前に調べたところ、オペラシティでの
ランチタイムコンサートと久々に
予定が合うので行きました。

それと初台駅に行くなら、これまた久々に
「刀剣博物館」もと思い行ってきました。
刀剣博物館 代々木時代

順番は「ランチタイムコンサート」→「刀剣博物館」→
「ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち」。

いい休日を過ごせてよかったです。

まずはランチタイムコンサート。
今まで数回行ったことはあっても、
2階席に座ったことはなかったので
行ってみました。

ホールの座席はコの字型になっています
(ホール内は撮影禁止)。
側面の席に座るとパイプオルガンに近いのは
いいのですが、ずっと横を向くことになるので
正面になる席に座りました。

最後尾の席になるので遠いかと
思ったのですが、双眼鏡を持っているので
大丈夫だろうと。

8×25の双眼鏡でみるには充分でしたが、
やや暗いと思いました。
「オペラグラス」というのがあります。
これは名前のとおり
よくできているのではないでしょうか。

肝心のコンサート曲目は全4曲、
作曲家は

 ●スウェーリンク
 ●ブラームス
 ●エスケシュ
 ●レーガー

この中でブラームスしか知りませんでした。

スウェーリンクはオランダの作曲家。
オランダの紙幣に肖像画が用いられて
いたこともある程、オランダの人々に
親しまれているとのこと。

毎回ですが、曲の前に演奏者の解説が入り、
ほぼ時間どおり12時30分に演奏が終わり、
アンコールはありません。

曲数はいつもより少なめかと思いましたが、
新しく知ったこともあり充分に堪能できました。

2016/10/11(火)
9月5日(月)の新聞各紙より

実業家・松方幸次郎(1865~1950年)が
収集した膨大な美術品群のうち、
ロンドンで39年に焼失し「幻のコレクション」と
されてきた作品のリストが見つかった。
今年2月に英国テート美術館付属アーカイブで
文書を確認した国立西洋美術館が5日発表した。

リストはA4判のタイプ打ち原稿15枚。
内訳は絵画255点、版画554点、彫刻17点など953点。

リストは、松方が取引していた
ロンドンの画商の遺族が2010年ごろ、
テート美術館に寄贈した文書に含まれていたという。

10,000点を超えるとされる「松方コレクション」のうち
東京国立博物館が所蔵する浮世絵約8,000点、
西洋美術館にある約370点と合わせ、
収集のほぼ全容が明らかになった。

*******

このニュースの特集が、
9月5、6、7日の読売新聞に「リストは語る」
として載っていました。

特集によると、1910年~1920年代に、
松方幸次郎がヨーロッパで収集した絵画などは、
フランス(パリ)と日本(東京)とイギリス(ロンドン)に
分散して保管されていたそうです。

作品群のうち――

●フランスにあったもの

第二次大戦でフランスに敵性財産として接収され、
戦後に返還されました(全部ではないけど)。

これが国立西洋美術館の基になっています。

そもそも国立西洋美術館の設立は、
このコレクションの収蔵が目的。

●日本にあったもの

浮世絵などは、国立博物館などに
あるようですが、所在不明もあるそうです。

昭和恐慌などが関係して散逸しているとのこと。

そして今回、ロンドンに保管中、倉庫の火災で
消失した作品群が判明しました。

松方幸次郎は、西洋美術館を建てる計画があり、
場所は南麻布(現在は韓国大使館がある場所)だったが、
会社の倒産で頓挫してしまったこと。

ロンドンの倉庫は二度も火災に遭っていることなども
書いてありました。

無くなってしまったものは惜しいです。
しかし、集めたコレクションが分かったのは
とても有意義だと思いました。

今年は国立西洋美術館が、世界遺産に
登録されました。
siyakusyonisiseitai.blog.fc2.com/blog-entry-436.html
その年にリストが発見されることは縁を感じます。

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